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農業科学博物館企画展 木の実(ドングリ)の食文化

2023年8月21日 冬のイベント

開催期間

令和5年9月1日(金)~12月28日(木)

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

場 所

岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館

(岩手県北上市飯豊3-110)

休館日

月・火曜日(月・火曜日が祝日の場合は直後の水曜日)

入館料

一 般:320円
学 生:150円
高校生以下無料

※団体割引(20名以上)あり。
※障がい者手帳などの交付を受けている方および介護サービス事業などで入館される方は入館料が無料となります。

木の実(ドングリ)の食文化

 木の実食は古くは縄文時代からあり、東北地方では縄文中期にはトチやナラの実が主要な植物質食料であると言われています。縄文時代の中期後半の住居遺跡から発掘された炉からは、当時の人々が「アク抜き」技術をもっていたことが明らかになっています。

 また、八戸市の是川遺跡の特殊泥炭層からは、クルミ、トチ、ナラの実が発掘されています。特殊泥炭層とは、遺跡の人々が食料にした果実の殻を水中に投げたものが堆積してできたもので、この中に原型をとどめた木の実が残っています。
 また、一戸町の御所野遺跡では、これまでの調査から、御所野に住んでいた人たちは、食料を得るためにクリやトチなど木の実のなる林を作っていた可能性があることを紹介しています。
 
 
 岩手県では、「縄文時代の末裔たち」の著者である畠山剛氏が、昭和30~40年代の岩泉町や北上山系北部の食料生産技術等の調査を行い、当時の大部分の農家では、本畑や焼き畑からの生産だけでは食料の時給ができず、不足部分を木の実で補っていたと報告しています。ある農家では、年間食料の約18%を木の実でまかなっていたそうです。
 

 木の実は、冷害で畑の作物が実らない年でも採取することができることから、厳しい北国の自然の中で、大切な食文化として伝えられてきました。秋になるとドングリ、クルミ、ヤマグリ、トチなどの実を拾っては、補完食料として、また、救荒食や行事食としても利用してきました。
 今回は食料として用いられた木の実のうち、特にドングリなど堅果類を中心にして、その種類のほか、利用方法などを含めて紹介します。

お問い合わせ

岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館

〒024-0001 岩手県北上市飯豊3-110
電話:0197-68-3975

開催日・日程

2023/09/01(金) 〜 2023/12/28(木) 9:00~16:30(最終入館16:00)

イベント概要

食料として用いられた木の実のうち、特にドングリなど堅果類を中心にして、その種類や利用方法を紹介します。

アクセスマップ

岩手県立農業ふれあい公園 農業科学博物館